「ゲームやめなさい!」
「いつまでやってるの?」
「宿題は終わったの?」
何度言っても動かない。
返事すらしない。
やっと返ってきたと思ったら、
「わかってる!」
「うるさい!」
親としては、言いたくて言っているわけではありません。
時間も気になる。
明日の学校もある。
睡眠も心配。
やるべきことも残っている。
だから声をかけているのに、なぜこんなに届かないのでしょう。
「ゲームをやめなさい」の奥にある親の気持ち
親が本当に伝えたいのは、
「ゲームをやめてほしい」
だけではないはずです。
「明日の朝、つらくならないように」
「やるべきことを済ませてほしい」
「生活のリズムを崩してほしくない」
「あなたのことが心配だから」
そんな気持ちが、「ゲームやめなさい!」という短い言葉の奥にあります。
ところが、子どもに届いているのは、
「また怒られた」
「邪魔された」
「自分の好きなことを否定された」
という部分だけかもしれません。
親が伝えたかったことと、
子どもが受け取ったことが違っている。
親子でも、そんなすれ違いは起こります。
思春期は「自分で決めたい」が強くなる時期
小さい頃は、親に言われて動いていた子も、思春期になると変わってきます。
「自分で決めたい」
「自分のことは自分でわかっている」
そんな気持ちが育ってきます。
これは、親を嫌いになったからとは限りません。
親から少しずつ離れ、自分の考えや自分の世界を持とうとすることも、成長の一つです。
だからこそ、
「早くしなさい」
「今すぐやめなさい」
「何回言ったらわかるの」
と強く言われるほど、内容よりも「指図された」という感覚に反応してしまうことがあります。
届かないときほど、言葉を増やしすぎない
何度言っても聞かないと、親はさらに説明したくなります。
でも、言葉を重ねれば重ねるほど、子どもには「また説教が始まった」と聞こえてしまうこともあります。
そんなときは、
「何時までやる予定?」
「明日の準備はどうする?」
「あとどのくらいで区切れそう?」
と、子ども自身に考えてもらう声かけに変えてみる方法があります。
すぐにうまくいくとは限りません。
それでも、
「親に動かされる」から
「自分で考えて動く」へ。
少しずつ主導権を渡していくことも、思春期の親子関係には必要になってきます。
「言うことを聞かせる」から「話し合える関係」へ
思春期になると、親の役割も少しずつ変わっていきます。
全部を管理する人から、
困ったときに相談できる人へ。
先回りして答えを出す人から、
一緒に考えられる人へ。
ゲームをめぐる小さな衝突も、親子関係を作り直していくきっかけになります。
大切なのは、一度で言うことを聞かせることではありません。
この先、もっと大きな悩みを抱えたときにも、
「この人になら話してもいい」
と思える関係を残しておくこと。
それが、思春期の今だからこそ育てておきたい「安心関係」なのだと思います。
「何を言っても聞かない」
「ゲームやスマホのことで毎日ぶつかってしまう」
「どこまで口を出して、どこから任せればいいのかわからない」
そんなときは、一人で答えを出そうとしなくても大丈夫です。
親子それぞれの気持ちを整理しながら、そのご家庭に合った距離の取り方、伝え方を一緒に考えていきます。
訪問心理カウンセリングルーム ははのて
子育て・思春期・不登校など、親子の安心関係づくりをお手伝いしています。
